「『令和8年熊本地震』が起きて、多くの人々が苦しんでいる時に、宝塚歌劇レビューの話を書くのはやめた」

 実は今回、『東京宝塚劇場 宙組 公演』について書く予定であったが、やめた。 宙組公演はミュージカル・ロマン『黒蜥蜴』と、『ダイヤモンド インパルス』の2本だてで、大いに関心があり、チケットも入手していたのだが、何十人もの人が亡くなった時に、レビューの話題は不謹慎だと思い、書くのを中止した。 まことに残念である。 『黒蜥蜴』については、以前、今は亡き美輪明宏さんによる公演を、東京藝術劇場で見たことがあるので、宝塚劇団の別の切り口も取り上げたかったのである。 震度7の大地震で、亡くなられた方もいらっしゃる時に、レビューでもあるまい、と思い変更することにした。 粛々とこの大地震と、今夏の猛烈な酷暑について、書くことにする。 大地震の前に、まず、今夏の猛暑について。 筆者は勝手に(烈暑)と名付けている。 (酷暑)を通り越して(烈暑)だ。 先日、尊敬する先輩の友人からメールが来た。 有名大学を卒業し、NO.1放送局の職員であった女性である。 1部分を引用する。 「・・・なんという暑さでしょうね。居間に照りつける太陽の光を見るだけで朝からげんなりします。・・・最近の夏の日中は外出を控えた方が賢明です。 それにつけても熊本の人たちが思いやられます。私だったら冷房なしには2日と生きていられないと思います。早々と災害関連死でしょう。・・・」 熊本に思いをはせるなんて、何と優しい人柄であろうか。 筆者は自分のことで精いっぱいだ。 歳の所為もあると思うが、今年の猛暑には参っている。 昨年たまたまクーラーを大金掛けて新品に取り換えたので、日中の書斎やリビングは快適な温度で生活できている。 しかし、問題は夜間で、寝室が6畳と広くないので、クーラーが効きすぎる。 27度に設定してタオルケットを被って寝ているが、何故か深夜に目が覚める。 26度にすると、寒い。 終いには、暑いんだか寒いんだかわからなくなるのだ。笑。 だから、毎晩眠りが浅くて、体調が悪くなる。 高齢の所為だと思うが、熟睡できないのは本当に困る。 日中に気分が悪くて、台所に立つとふらふらして危ない。 あちら様からお迎えが来るのかと思ってしまう。 筆者は持病がなくて、年齢の割に元気、実家の父親は103歳まで病気知らずだったから、その遺伝であろう。少し血圧が高いが、近頃は計ったこともない。 でも、今年の暑さには参っている。 そもそも、外出できない。ベランダに出ただけでクラクラするので、ベランダに干す洗濯物は、近頃、お風呂場に干すようにしている。 それでも、あっという間に乾く。 この猛暑の中、熊本の方々はお気の毒だ。 テレビニュースで、新型の冷風機が避難所に持ち込まれたと聞いたが、簡単にシャワーも浴びられない環境で、プライバシーも守れず、辛い毎日だろうと思う。 筆者が不思議でならないのは、お上の態度である。 何故、大地震が起きて、水も電気も止まっている悲惨な事態の時に、お上の偉い方が、イの1番に現場に駆け付けないのであろうか。 部下たちを派遣しているのかもしれないけれど、映像を見ている限り、東京にいる高官たちが現場に駆けつけているとは思えない。 総理大臣は毎日、着せ替え人形のように、お洋服を着替えて、官邸で喋っている。 ジャケットを沢山持っていらっしゃるのは、わかった。 でもなあ。 地震に遭っていない東京人でも、この猛暑には参っている。 このクソ暑い時に、壊れた街中にいる災害地の方々は、苦しいだろう。 熊本の各地に、高官の秘書たちだけでも行けよ! トップが動けないのはわかるが、せめて、目に見える形で、政府の高官が災害地を訪ねて、何故、励まさないのであろうか。「対応が終わっている」のかもしれないが、現地に行けよ。 「東京でやってるワイ」ではない。 現場に行って、自分たちの目で見てらっしゃい。物を送るだけでなく。 地震国・ニッポンでは、われわれ一般人でも、過去の災害に思い入れがある。 子供の頃、南海の大地震が起きて、筆者は疎開先で震えていた記憶がある。 阪神淡路大震災の時は、幼馴染の女友達のご主人が亡くなったし、パリに留学中であった家族に、ぐにゃりとゆがんだ道路の新聞記事の写真を、ファックスで送った。 読売テレビで共に選考委員をしていた藤本義一さんが、新聞に、「犬が何匹も大阪方面に向かっていた」という印象的な記事を書かれた。 東日本大震災の時は、1度書いたが、奈良のお水取りを見に行っていた。 今回の熊本大地震の時、筆者は暑さでぶっ倒れて、朦朧としている。 熊本の方々に、1刻も早く水と電気が通じますように祈るばかりである。 先述の先輩友人が、「首都直下型地震が来たらお手上げ」と書いてきたが、筆者も何の準備もしていない。 猛暑と大地震、クワバラクワバラ、である。(2026.7.31)。
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