「阪神はボロ負けしてしまったが、セ・リーグのクライマックス・シリーズは面白い。何しろ、タイガースが出ていないので、ハラハラしないですむ。(笑)」

 本日、20日の巨人×DeNA戦の試合は夕方の6時からなので、現在では結果について書けない。
 しかし、今年のクライマックス・シリーズでは試合を堪能している。
 何故ならば、どちらの応援もしないで、純粋に試合を見られるからである。強いて言えば、2試合でボロ負けした阪神の言い訳が出来るからである。
 どういうことかと言えば、DeNAが巨人に勝って日本シリーズに出たりすれば、「阪神が負けても仕方がなかったわね。相手がこんなに強かったのだから」と、言い訳が出来る。
 典型的な言い訳、悔しさの糊塗である。
 その阪神のCSファースト・ステージについてだが、筆者には大いに文句がある。
 試合が始まるずっと前に、岡田彰布監督の退任が漏れた。
 これが総ての原因だったと思う。
 今のプロ野球選手たちは、精神が優しい、というより、ひ弱である。何故ならば、技術的にはタフでも、小さい時から一種の純粋培養の過保護で育ってきている。大昔の西鉄選手のように野性的ではない。だから、ちょっとしたことで傷つく。
 巨人の阿部監督は頭がいいから、どこかでこんなことを言っていらした。
 「若い選手たちは、自分の表情で一喜一憂するので、ダッグアウトにいる時に、喜んだり怒ったりする感情を顔に表さないようにしている」と。確かにいつもブスっとしている。
 阪神が3位のDeNAに2試合ともボロ負けしたのは、まさにこれと一緒。
 岡田監督がお辞めになるというニュースが、繊細な選手たちの心にダメージを与えたのに違いないと筆者は思う。そうでなければ高橋遥人くんがあんなボロ負けするはずがない。
 昔、西武ライオンズの黄金時代に似たようなことがあった。
 まだ試合をやっている時に、当時の森監督の退任ニュースが大々的に報道されて、西武は負けちゃった。確か工藤キューピー(わが家のつけた昔の綽名)が投手だったと思う。詳細は忘れた。
 プロ野球選手たちは、粗野でも何でもなく、傷つきやすい男たちなのである。
 こら、阪神のお偉いさんたち、大事な試合の前にお父さんのような監督の去就を流したりするな、バカ!
 今から言っても遅すぎる。
 で、巨人×DeNAのCSファイナルは今夜(20日)、ベイスターズが勝てば4勝で終り。
 巨人が勝って、オマケ(?)と合わせて3勝になれば、これはわからないぞ。
 筆者はどちら贔屓でもないので、気楽―っに見ることにする。
 さて、これからは野球放送についての注文である。
 例えば、19日はCSファイナル・ステージであったのに、しかも巨人が出ているのに、試合開始の6時からは4チャンネルの地上波放送ではなかった。
 6時から7時までは日本テレビではなく、BS日テレの放送だった。
 筆者は阪神タイガース贔屓なので、虎テレという電波と契約していたが、それもやめてしまった。色々とお金に見合わぬ不都合があったからである。まあ、それはさておいて。
 有料のスカイとかを契約している人ばかりではなかろう。
 ニッポン・プロ野球のクライマックス・シリーズのファイナル・ステージを、こともあろうに日本テレビが、午後7時からしか放送しないなんて。東京ドームなのに7時まではBS日テレだった。
 もうちょっと日本のプロ野球を大切にしたらどうか。
 反対に。
 筆者が頭に来るのは、近頃、大リーグ放送に偏重が過ぎるのではないか。
 勿論、大谷翔平くんの大活躍が見たいのはわかるが、『報道ステーション』(テレビ朝日)なんか、選挙ばかりでなく、悪質な強盗事件が頻発しているのに、トップニュースが大リーグの時があった。オツムの程度を疑う。テレビ朝日。
 しかも、大谷くん偏重。
 みんながみんな、大谷くんフアンとは限らないだろ。
 筆者は昔からハンサムなダルビッシュ・有さんが大好きで、その他には、マッチョマンの吉田正尚くんも大好き。
  大谷くんは可愛いと思うが、奥様が出過ぎだ!なんで女房が出てきまくるのか。
 大リーグの中継は、昔は細々とNHK BSで午前中に放送していただけだったのに、近頃は日本を代表するCSの出演チームの試合さえ碌に地上波で放送せずに、大リーグばかりなんておかしい。
 自ら人気を貶めているのではないのか。
 せめて日本シリーズまでは、ちゃんとした地上波で放送してくれ。
  大リーグよりも力を込めて、だ。
 最後に阪神タイガースの新監督、藤川球児さんについて。
 火の玉ストレートを持ち出すまでもなく、藤川さんは当然将来の阪神監督と考えてはいたけれど、ちょっと早かった。岡田監督にもう少しやっていただきたかったが、お顔の色が悪いし、お疲れが見える。あのけたたましいファンに囲まれていれば、疲れるわね。ご苦労様でした。
 藤川さんに注文するとすれば、彼は解説や試合観戦のゲストとしては大変有能である。
 お喋りであるし、明るいし、研究熱心。
 しかし、監督になったら、むしろお喋りは出来なくなると思う。選手に向かっては饒舌でいいが、大向こうに向かっては言ってはいけないことも増える。
 監督は寡黙で、頭の中で考えていることを実現させるのは、むしろコーチだろう。
 あんなお喋りの人が、後ろでドデーンと構えて、黙っていられるかしら。ちょっと心配だ。
 藤川球児さん。来年は優勝してください。
 道頓堀川に2,3人飛び込むくらいの圧倒的な勝ちゲームを見せてください。
 応援しています。
 はて、今晩のCSファイナルはどっちが勝つかしら?
 巨人もDeNAも両方頑張れ。(2024.10.20)。
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