「新橋演舞場にOSK(日本歌劇団)『夏のおどり』を見に行った。道中があまりにも暑く、タクシーばかり乗って、金欠病になった」

 筆者はこの暑さで連日、体調が最悪である。
 頭痛がする。
 食欲がない。
 冷房を入れて寝ているが、眠りが浅くて夜中にしばしば目が覚める。
 頭の回転が悪くなっているし、記憶力も減少している。
 あながち歳の所為だけでもない。
 記憶力には自信があって、いつか、運転免許証の更新の時、ペーパーテストで満点を取り、
運転技術で苦手な車庫入りをオマケしてもらったことがある。
 ところが、その記憶力が怪しくなってきた。
 ちょっと脇に逸れるが、、、
 年上の尊敬する元ジャーナリストの友人(女性)が、毎日、酷い眩暈に悩まされているとメールをもらって心配しているのだが、筆者は元々メニエール病の持病があるのに、幸い、体調最悪でも、今夏、眩暈は起きていないので助かっている。
 だが、記憶力減少のお蔭で、最悪現象が起きた。
 この前、取材の予定をポンと忘れるところだった。
筆者のデスクのすぐ脇に、でかいカレンダーをかけてあり、手帳を廃止したので、スマホの「メモ」にびっしりと予定を書き込んであるものを、カレンダーにも転載してある。
数日前である。
「今週はいろいろ出かけないといけない」。
暑すぎるので憂鬱だと思いながら、ふとデスク横のカレンダーを見た。
時刻は午前10時30分ごろだ。
そこに「11:00 OSK」と書いてある。
「えっ? OSKって今日だっけ?」
頭が真っ白!
eプラスさんから、いつも膨大な公演通知が送られてくる中から、なかなか手に入りにくい宝塚の東京公演やクラシックの演奏会チケットなどを買っているが、OSKも買ってあったのだ。
それが今日、開演は11時30分!
既に1時間しかない。
新橋演舞場までは1時間では行けない。
支度時間もいる。
「いいや、諦めよう」と思ったが、1万円以上も払った席だ。勿体ない。
家からだと、どのコースが早く着くか、など噴火しそうな頭で取り敢えず身支度。
5分で家を出たが、猛暑の真昼間、タクシーなど全然来ない。
炎天下の交差点でウロウロしながら、インストールしてある『タクシーGO』に電話しようかどうかと悩み、世の中を呪う(笑)。
角の時計屋さんのおじさんが、中から見ている視線を感じる。
バカな高齢女性、こんな猛暑に流しタクシーなんか来るものか、と笑わば笑え!
やっと1台来た。
飛び乗ってJRの駅まで急いでもらうと、まあ、親切な運転手さん、「気を付けて」と励ましてくれる。運賃は1,400円。
JR東京駅でまたタクシー。新橋演舞場まで1,200円。とっくに扉は閉まっている。
1番高い席なので、真ん中の通路を案内嬢の足元の灯に従って歩く。そろそろ、そろそろ。
ようやく着席、時に第1部の開始後20分過ぎぐらいだった。
OSKの第1部はいつも和風レビューなので、舞台では絢爛豪華な夏のおどりの真っ最中であった。
衣装が超豪華である。
NHK朝のテレビ小説、『ブギウギ』(2023年後期放送、大阪制作)で笠置シズ子さんがモデルの歌手を演じた趣里ちゃんが、劇中でOSKがモデルのレビューに出演した時、登場するのが本物のOSKの翼和希さんだった。
松竹130周年、翼和希さんトップお披露目のイベントである。
歌も歌うし、いつも真ん中で踊るし、トップは大変な労力である。
凛々しい男役である。声もアルトだから男役に向いている。
脚が実によく上がる。
筆者はヘンなことが気になるタイプで、宝塚を見ても同じであるが、背がスラリと高く、ハンサムな男役でも、どうしても隠せないのは男と女の体形の違い。
女の人は子供を産むように設計されているので、腰骨が幅広い。
筆者は腰のほっそりした男に色気を感じる。
まあ、それには目を瞑ろう。
筆者は追っかけではないので、他のスターさんたちの名前も知らないし、関心もないが、『おどり』と名付けてあるだけにダンスの技術はみんな素晴らしい。
念願のラインダンスも見た。
昼夜2公演で、あんなに踊りまくってくたびれないのかと心配になるほど。
特に第2部は洋物で、タンゴまであるし盛りだくさんであった。花◎!
最後に1つだけ文句を言う。
千円以上もした演舞場のお弁当が、超まずかったこと。
鶏肉(?)団子の串刺し、鶏肉そのものの焼きとり、が1本ずつ、ちょぼちょぼと煮物におしんこ。ご飯。死ぬほどまずくて、半分も食べずに捨てた。1流の劇場ともあろうものが、客をバカにするな(2025.8.31.)。
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