野党の方たちはまんまとしてやられている。
それが証拠に、総裁選の候補者たちのテレビ行脚が始まって以来、勝っていたはずの立憲民主党の露出が減って(?)、野田佳彦さんがコメントしても、影が薄い。
自民党総裁選5人の候補者たちは、絵になっている。
どういうことかと言えば、視覚的に身長がデコボコで、見た目が面白いのだ。
左の端の小林さんがノッポ。
2番目の茂木さんがいちばん小柄。
3番目の林さんはちょうど真ん中身長でふっくら。
4番目はスリムな女性の高市さん。
5番目の小泉さんは〆を取って2番目に高い。
誰がこの立ち順を決めたのか知らないが(立候補順だっけ?)実に視覚的にうまい配置である。
これでテレビに映りまくるのだから、広告料金に換算したら物凄い高額だ。
報道されることがイコール、大きな自民党の宣伝である。
上手いことやったな。
この5人のニコニコ顔を見れば、裏金問題など消えてなくなっちゃったみたい。変。
白状すると、筆者は年季の入った自民党嫌いだった。
本当は政治的スタンスをあかしたくはないが。
大昔、安倍晋三さんのおじい様の岸信介さんが大嫌いだったのだ。
偉い方かもしれないが、実に尊大な政治家だった。
同じ自民党のボスでも、吉田茂さんは大好きで、武道館で行われた彼の国葬に、こっそりと行ったものだった。この頃の若者たちはみんな左翼であったから、筆者は友達にバレないように、1人で国葬に行ったのである。
ところが、もう時効だから書くが、同じ自民党のトップでも、岸信介さんは大嫌い!(笑)
飛び出した前歯をむき出しにして、人を小馬鹿にしたように笑う。
事実、この頃の友人たちに、岸さんはゲジゲジのように嫌われていたのである。
だから、岸信介さんのお孫さんである安倍晋三さんもノーサンキュー。
長い長い安倍さんの支配下には、自民党嫌いが加速した。
ところが、である。
今回、デコボコで並んでいる総裁選候補者たちを見ても、かつての様にアレルギーが起こらない。
面白がって見ている自分。
総裁選、露出過多で、上手くやったな、と思う。大PRだよ。
というわけで、岡目八目、5人の方々への筆者の勝手斬り。
ただし、政治家としての信条には断じて触れない。
〇左端の小林鷹之さん。コバホークさん。
180センチを超える高身長なので、下世話なことばかり考える筆者は、「トランプさんと並んでも、見下ろされないわね」とにやり。
いつもいつも日本人の政治家が、小さくて視覚的に負けていて悔しかったので、この高身長は素晴らしい。
開成高校から東大卒。ははん、お母様が教育ママだったのね?
ほぼほぼイケメンでスラッとしていて、見かけはNO.1である。
〇2番目の茂木敏充さん。小柄だけと、プロの政治家らしい方。喋り方が独特で、何となく可愛らしい。子ども食堂なんかに行って、コワモテとはミスマッチなのに、平気でニコニコしている、精神が図太そうである。
「瞬間湯沸かし器」と揶揄されるほど部下にキレて怒鳴ると紹介されているが、頭が良くてせっかちなのか? 目が回るほどいろいろな大臣、役職に着いている。奥様は大変だろうなあ。
〇3番目の林芳正さんは、何をおいても、あの田中真紀子さんのイチ押し候補なので、それなりに凄い方なのであろう。真紀子さん、他はポンカス(?)だって言っていた。
映像的には、いつもピアノを弾いているシーンばかりが出る。
ちょっと太めの体型なので、ストレスに強いのか。代々の政治家一族出身の典型で。
音楽好きで柔和なお顔だから、敵を作らないタイプ?
〇4番目の高市早苗さんはファンデーションの色が白すぎるから、ちょっと怖い。もっとオークル系の肌色になさったら。
奈良のご出身だと言って、お正月のカルタ取りみたいな口調で、短歌を朗詠されたのは大変面白かった。あれで怖い印象が消えた。
筆者は長年、TVや映画などの映像批評を書いてきたのだが、高市さんがテレ朝やフジテレビでキャスターをやっていらしたことは全く知らなかった。ごめん。テレ朝のキャスターさんが、なんで右翼の代表みたいに言われるのかよくわからない。
〇5番目は小泉進次郎さん。小泉さんを見ると、筆者はイの1番に、彼が「結婚しました」と言って、滝川クリステルさんをつれ、画面に登場したシーンを思い出す。
あんなド派手な方と結婚するのオ、とあの時思ったが、仲良さそうでめでたい。
どこまで行っても政治家一家の4代目のキャッチフレーズが筆者の中では消えないが、
進次郎さんは明るくて感じがいい人だから敵が出来ないタイプね。めでたしめでたし。
さて、この方々の中から総理大臣か。
悪いけど、何方にもあんまり期待できない。
冷や飯をずっと食ってきた石破茂さんが、たったの1年でも、総理大臣を努められてよかったよかった。安倍晋三さんが、長すぎた。(2025.9.30)
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