「NHKの看板番組が放送倫理・番組向上機構(BPO)の審議に入れられた」

 看板番組とは総合テレビの『ニュースウォッチ9』である。
 昔からカッコいいと思っていたキャスターの青井実さんが、ゴマ塩頭の田中正良さんを押しのけて、近頃は右のメイン席に座っている横綱ニュース番組である。
 丸井の経営者の御曹司・青井さんも出世したものだ。
 子供の時からお金持ちだから栄養が良かったのか、スラリと背が高くてイケメンで、そんなに好条件ばかり持っていて、どうするの?(笑)
 余談はさておいて、この番組が先月放送したコロナに関するニュースで、問題があったとBPOが取り上げることになった。
 NHKは5月15日の番組エンディングで放送した「『新型コロナ5類移行1週間・戻りつつある日常』で、遺族3人の声を短く紹介。ワクチンが原因で家族が亡くなったと訴えている遺族の思いを報じず、コロナウイルスに感染して亡くなったと受け取られるように伝えた」と番組公式サイトで16日に謝罪した。(各紙ニュースより)
 BPOの委員会では、話をもっと聞かないとわからないところだらけ、報告書は納得できるものではなかった、と言っている。
 NHKは協力してまいります、とコメントを出している。
 筆者はNHK教信者でも右翼でもないが、	『ニュースウォッチ9』はよく見る。
 仕事でドラマを見なければならないとき以外は、夜の9時というと大抵このニュースを視聴し、54分からは『報道ステーション』(テレビ朝日)にチャンネルを回して、ニュースのハシゴをしている。
 バラエティ類は全く見なくて、回すとすればBS放送である。
 15日にも当番組を見ていたはずであるが、ニュースの終り頃だったので印象に残っていない。
 見ていなくても「さもありなん」と予想がつく。
 コロナが蔓延して以来、ワクチンで重大な副反応があったとか、接種後に亡くなったとかいうのはタブー視されているのではないか。
 お上がワクチンを買い占めて、全国民に号令一下、接種しろと強制されているようにいつも感じてきた。
 国会で予算承認を握られているNHKは、国の方針に忠実な組織である。
 青井さんばかりでなく、ニュース番組を送り出すスタッフたちの頭の中も、知らず知らず与党の方を見るのに慣れていて、この「コロナワクチン接種後」に亡くなった人の遺族たちを、取材はしたけれどもワクチン死とは描けなかったのではないのか。
 BPOさんに厳しく審査していただきたい。
 BPOさんからは、筆者はいつも報告書を送っていただく。
 5月15日付の最新号でNO.252号である。20年もお世話になっている。
 NHKと民間放送連盟の両者によって作られた組織であるから、放送界の良心ともいえる団体だ。頑張って!
 遺族の話を正しく伝え直してもらうようにハッパをかけてほしい。
 さて、ついでに公共放送について、日頃からのもやもやを書く。
 朝のメインニュース番組であるが、早朝の6時とか7時の『NHKニュース』になんで男と女のキャスターが2人ずつ4人も並んでいるの?
 2人だけでいいだろう。4人も並べておけば、誰かのフアンになるから視聴率もあがるのが狙いか? セコい。
 しかも、左から2番目に立っている首藤奈知子さんが、どうしてメインを張れるのか理解できない。何故なら、彼女は鼻をつまんだような独特の発声で、聞き苦しいのだ。
 そもそもアナウンサー試験に合格したのも不思議なくらい。
 多分、若い時は美人だったから採用されたのであろうが。
 音声のテストはどうしたのか。
 彼女に比べれば、夜の7時のニュースのメインを張っている和久田麻由子さんは、美人でもあるが、発声が自然で聞きやすい。ピカ一のアナウンサーである。
 鈴木奈穂子さんも聞きやすかったが、ニュースを離れて、つまらん『あさイチ』でニコニコ顔の垂れ流し、才能を無駄遣いしていて残念である。早く報道に戻って。
 話題は変わるが、近頃のスタジオニュースショーを見ていると、やたらにNHKのお古(失礼)さんが出ている。大抵が大手のマネジメント会社の所属である。
 柳澤秀夫さん、鎌田靖さん、武田真一さん、岩田明子さん、などなど。NHKって受信料をわれわれから集めて、人材養成して、民放に供給する組織か。
 自前で育てられない民放も情けないが、NHKのお古だと顔が売れてるから視聴率を稼ぎやすいという魂胆が丸見えだ。
 ズーっと前にフリーになり、テレビ業界だけでなく、週刊誌でもコラムを持っている池上彰さんのような感じのいいスーパー才能は別格として、定年組のNHKマンがあまりに蔓延しているのは、いただけない。見たくない、鮮度がない。
 斜陽のテレビ業界が、自らSNSに負けたと白状しているようなもの。
 白髪交じりの彼らより、遙かに筆者が感心して見ている人は、パックン(パトリック・ハーラン)である。
 筆者はよく19:30分からのBS-TBS『報道1930』を見るのだが、ときどき彼も出ている。ネット情報によれば、パックンは両親の離婚によって貧しい母子家庭で育ち、新聞配達のアルバイトを8年間も続けた。物凄く貧乏だったそうだ。
 ハーバート大学の入試で、試験官にその8年間のバイトキャリアが評価されて合格になったとか。育ちの良さそうなアメリカ人と思っていたら、とんでもない苦労人だった。
 高給取りだった元NHKより、よほど聞きごたえのある外国人である。彼は学校で上位1%に入っていたのに、ハーバードでは秀才ばかりで参ったそうだ。(2023.6.10.)。
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