得意そうに「わがNHKが唯一撮影を許された」とナレーションが語る、アントニ・ガウディのサグラダ・ファミリア贖罪教会建設途中のドキュメントである。
最初にパリ在住の杏さんと、NHKアナウンサーの荒木さくらさんが登場する。
空中にはヘルメットを被った城田優くん。彼は3歳から7歳までスペイン在住だったので現地語がペラペラ。
6月10日の夜8時にイエス・キリストの塔の完成セレモニーが取り行われた。
壮麗なミサである。
ローマ教皇のレオ14世がいらっしゃって祝福、ミサを挙げてくださり、スペイン国王夫妻や、サンチェス首相も出席した。
荘厳な聖歌隊の合唱、正装のオーケストラの演奏など、西洋文明の粋である。
19世紀後半、アントニ・ガウディがサグラダ・ファミリアの建築に関わった時、まだ31歳だったとか。
彼の死後、弟子たちが後を継いだ。
現在の主任建築家はジョルディ・ファウリ。おじいさんである。女性の杏さんがファウリ氏を見下ろしている。日本女性もデカくなったものだ。笑。
2021年には聖母マリアの塔が完成した。
2023年には4本の福音史家の塔が完成した。
そして今年、2026年にイエス・キリストの塔が完成した。
レオ14世の祈りの言葉、「イエスを信じながら、無実の人を殺すことは出来ません。苦しむ人、泣いている人、悲惨さから逃れる人を、見捨てることは出来ません。
主よ、あなたの子たちが、この聖堂の十字架を見上げることで、救われますように」と観客に語った。
「光の祭典」が美しい。
暗い空中に粒々の光で描かれるアントニ・ガウディの肖像画が浮かぶ。
『スペイン、やるなあ』と筆者は驚く。
残念ながら、筆者はバルセロナには行ったことがない。マドリード、アルハンブラ、エル・エスコリアル修道院などは行ったが、イタリアのローマで、真昼間から脂っこい食事で下痢をし、南スペインにも行けなかった。
サグラダ・ファミリアは見たかった。
エル・エスコリアル修道院には、日本人観光客が皆無だったので、物珍しそうにジロジロと見られたが、スペイン旅行の中では、パブロ・ピカソの『ゲルニカ』と並ぶ、最も感動的な対象物施設であった。
バルセロナに行けていれば、この建築物で同じく感動したであろう。
さて、NHKが自慢するサグラダ・ファミリアの建設ドキュメントで驚いたのは、170メートルもの空中で、イエス・キリストの塔を、取り付けるクダリである。
高所恐怖症の筆者は、この寺院の実物を見たことがないので、てっきり、あの高い所のイエス・キリストの塔は、ハリボテみたいなものだろうと思っていた。
ところが、とんでもない。
十字架の立体的な4本の手(?)は、下で作って釣り上げるのである。170メートルよりも高いクレーン(まさか、途中の階に置かれているに違いないが)が四角い箱のような手の部分を取り付ける。
見ているだけで怖い。
下から見ればハリボテ風に見えるが、れっきとした空間で人が入れる大きさなのである。
ブルブル。
高所恐怖症の筆者は、見ただけで恐ろしい。何でこんなに高い塔を造っちゃったのだろう。
カソリック信者の方たちは、これこそ神のご意思だと言うと思う。
あの、尖がった建物は、中に入ると(杏さん曰く)樹木のようだとか。
右側は青や緑のステンドグラスで覆われ、左側は黄色、オレンジ、赤色などの夕日を連想させるステンドグラスだそうだ。
カソリック社会では、教会は大権力の象徴であるが、ものの本によれば、サグラダ・ファミリアもご多分に漏れず、建築費用の捻出に苦労している。
全世界の信者の方々の浄財が集まっているのか?
日本人彫刻家、外尾悦郎氏のことはパスする。
見ごたえあるドキュメントではあったが、ファウリさんについていた通訳は下手だった。
さて、6月30日。
大騒ぎのワールドカップ・サッカーが、日本チームの負けをもって、やっと静かになった。
筆者もテレビのあれこれを喋っている関係上、午前2時から4時まで、NHK BSの試合、日本対ブラジル戦を視聴した。
監督さんは勝つようなことを仰っていたが、後半は特に、ブラジルのボールキープが長くて、「こりゃだめだ」と悲観した。一昔前の日本チームのようだった。
ブラジルの選手はみんなガタイが大きくて、迫力があった。
日本選手のユニホームが、真っ青のウエアでなく、青はラインだけで白かったので、筆者には違和感があった。
でも、2対1の負けとは素晴らしい。
大差でなくて、頑張った。
韓国の様に怖いことにならずによかった。
憑きものが落ちたように、今夜から、寝るぞー。
やっぱり、筆者はプロ野球だわ。(2026.6.30.)
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